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光学合成技師・飯塚定雄によるトークイベント「飯塚定雄・特撮酔夢談」
■飯塚定雄プロフィール
1934年、東京生まれ。
高校時代から洋画家・東郷青児の研究所で絵画を学ぶ。
研究所時代に東宝撮影所・美術部のアルバイトとして映画界入り。「ゴジラ」(54)から「空の大怪獣ラドン」(56)まで主に特殊美術助手を務める。円谷英二特技監督の勧めで『地球防衛軍』(59)より作画合成部門に専従し、アニメーション線画を駆使した光学作画の第一人者となる。
独自のセンスで視覚化された光学合成の数々は、キングギドラの誕生シーンや引力光線、テレビではウルトラマンのスペシウム光線、八つ裂き光輪など、ミニチュア撮影とも絶妙にマッチした精緻な技術と相まって、円谷英二の特撮黄金時代を支え続けた。
その映像表現の影響は、現在の特撮、アニメーション作品にもしばしば見ることができる。
円谷英二の死後、合成専門の会社であるデン・フィルム・エフェクトを設立し、数多くの映画やドラマ、CMの光学合成を担当する。
デジタル合成時代の到来後は,日本映像クリエイティブなどで後進の指導にもあたり、近年でも「ウルトラマンX」(15)、「仮面ライダー1号」(16)、「ウルトラマンオーブ」(17)、「シン・ウルトラマン」(22)などの光学作画を担当した。
2015年10月、長年にわたって光学合成に従事した功績から「文化庁映画賞・映画功労部門」を受賞した。
2023年3月24日永眠。
著書に「昭和時代の特撮映画を創った技術者達の絵物語」、
「ウルトラマンをつくったひとたち」(偕成社)、「光線を描き続けてきた男 飯塚定雄」(洋泉社)
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